日本トランスオーシャン航空(JTA、青木紀将社長)は2020年の1年間、琉球紅型デザインのヘッドレストカバーを全路線のクラスJ座席で使用する。第1弾のデザインを手掛けた城間びんがた工房16代目、城間栄市さんの作品が16日、那覇空港で報道陣にお披露目された。
海がテーマの「海中艶」という作品で、王朝時代に位の高さを表す色であった黄色をベースとしながら、熱帯魚や海藻、枝サンゴなど沖縄の海の豊かさを20色以上を使ってカラフルに描いた。
サンゴの色を細かいグラデーションを使って表現するなど難しい手染めの技法を凝らした。
JTAは1年を通して紅型の作品が鑑賞できるようにしようと、琉球王朝時代から紅型を家業としてきた紅型三宗家の協力を得て、本格的な紅型デザインを取り入れる。第3弾まで続き、城間さんの作品は1月1日から4月末までの4カ月間、使用される。城間さんは「伝統的なものづくりをしてきた人が作ったデザインを見てほしい。親しみを持ってほしいため、かわいらしさや沖縄らしさを意識した」と話した。