「食は心も命も救う」 野菜ソムリエの徳元佳代子さん、60代からの挑戦とは…


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徳元佳代子さん

 第91期新報女性サロン第6回講座が18日、那覇市泉崎の琉球新報ホールであり、野菜ソムリエ上級プロで「ベジフルマンマ」代表の徳元佳代子さんが「60代からの挑戦~誰かに教えたくなる野菜のおもしろ話」をテーマに講演した。

 徳元さんは野菜にまつわる世界各国の逸話や、名前の由来を楽しく紹介。それぞれの効能や成分を解説し、「オクラは細かく刻んでからゆでた方がいい」などお勧めの調理方法や食べ合わせを説明した。

徳元佳代子さんの講話に耳を傾ける女性サロンの会員=18日、那覇市の琉球新報ホール

 講演の後半は自らの半生を振り返り、九州初の野菜ソムリエ上級プロを取得した経緯を語った。農家の長男と結婚し、家族3人を介護した徳元さん。畑仕事に介護、育児、地域の役員や長男嫁としての立ち回りなどが重なり、目いっぱいになっていた時期にがんを発症した。

 見舞いでもらった新鮮な野菜に感動し、食の大切さを痛感。「食は心も命も救う。今度は自分が誰かのためにやろう」と決意したという。最後は「皆さんも健康に役立つ食事を心掛け、いくつになっても何かにチャレンジして」と会場にエールを送った。