キングス大差5連勝 京都に97―76 石崎絶好調、3P5本 Bリーグ第22戦


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
琉球―京都 第3Q リング下に切り込んでシュートを決めるキングスの石崎巧=22日、沖縄市体育館(喜瀬守昭撮影)

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは22日、沖縄市体育館で京都ハンナリーズ(西地区5位)と今季第22戦を行い、97―76で快勝した。5連勝で通算成績は15勝7敗、西地区2位をキープした。前半から相手の外国人選手への徹底した守備や、リバウンドからの速攻でリードを保った。後半も並里成らの速攻、石崎巧の3点弾などで突き放し、最終的に21点差を付けて相手を圧倒した。次戦は25日に愛知県のドルフィンズアリーナで名古屋ダイヤモンドドルフィンズと顔を合わせる。

攻守リズミカルに機能

 体を張った守備に、リバウンドの獲得、力強いドライブにカットイン―。勝ちながらもミスが散見された前日のゲームから一転、この日のキングスは攻守がリズミカルに機能し、終始リードを保った。

 京都の得点源でもある外国人選手に、満原優樹やジャック・クーリーらがマンツーマンで対応し、攻撃を封じた。藤田弘輝HCは「マンツーマンだけでは守り切れない。ゾーンも合間に入れ、相手にハードに付けたのが良かった」と堅守がはまったとみる。

 第3Qは、この日8アシストの並里成の活躍でさらにギアを上げた。こぼれた3点弾のリバウンドを奪うと、守備が整わないうちに並里がドライブで切り込み得点を重ねた。並里は「ドライブした時、キックアウトが(京都には)有効だと頭にあり、それがうまくいった」とウイークポイントを巧みに突いていった。

 さらにこの日絶好調だった石崎巧は、6本試みた3点弾の5本を決め、存在感を示した。「たまたま入って運が良かっただけ。それ以外はいいパフォーマンスという訳でもなかった」と控え目に振り返って照れ笑いを浮かべた。
 (上江洲真梨子)


キングス(15勝7敗)
 97―76(22―15,19―25,32―17,24―19)
京 都(8勝15敗)

 【評】キングスは出だしから京都に激しいプレッシャーをかけ、得点源である外国人選手を封じて堅守から流れをつくり出した。停滞する時間帯もあったが、第3Qからは並里成のアシストも光り、チームで内外からシュートを打ち分け点差を広げた。最終的には石崎巧をはじめ5選手が2桁得点で快勝した。

◆外国人を抑え流れ

 藤田弘輝HC(キングス)の話 外国人選手をマンツーマンで抑えたことから流れを引き寄せられた。前半は我慢する時間が続いたが、後半勝負だということは分かっていた。後半は守備の強度をさらに上げ激しいプレッシャーから攻撃につなげられた。

◆実力差出てしまった

 浜口炎HC(京都)の話 相手を追いかけすぎて、ワイドオープンをつくってしまう部分があった。前半は競ったいい勝負ができた。後半にかなり失点した。前半できたことができなかったというより、実力差が出てしまった結果だ。