宇根「海外でも結果を」 ソフトボール世界選手権準V貢献 来月から強豪NZでプレー


この記事を書いた人 Avatar photo 宮里 努
ソフトボールの本場、ニュージーランドでの活躍に意気込む宇根良祐=27日、那覇市の琉球新報社

 ソフトボールのWBSC第16回世界選手権で日本の準優勝に貢献し、1月からニュージーランドのチームでプレーする宇根良祐(嘉手納中―読谷高―環太平洋大出、平林金属)が27日、那覇市の琉球新報社を訪れ、意気込みを語った。ニュージーランドは世界トップクラスの強豪国で、「着実に出塁して、守備でも結果を残したい」と活躍に胸を膨らませている。

 2月にニュージーランド遠征した際、現地のクラブチーム「ルースターズ」の監督に目をかけられ「ニュージーランドでやってみないか」と誘われた。最初は「冗談だと思った」が、帰国間際に返答を求められ「即答した」という。ルースターズに約3カ月間、レンタル移籍の形でプレーする。日本ではオフに当たる1~3月の間を、強豪国のチームでプレーできることに「わくわくしている」と声を弾ませる。

 6月にチェコ・プラハで行われた世界選手権は、遊撃手として代表入り。決勝のアルゼンチン戦では、延長十回タイブレークで惜しくも優勝を逃したが、自身は大会を通じて無失策で終えたことが大きな糧になった。打っては、選球眼のよさと平均打率の高さから一番打者を任され、全10試合でリードオフマンの役割をを務めた。海外の投手陣との対戦は「わくわく感が大きくて緊張なく振れた」と、強心臓ぶりを発揮した。

 今回、初の海外挑戦となるが、不安はない。「柔軟に対応できるのが自分のスタイル。世界選手権で見せたプレーを期待されていると思うので、シンプルに考えて挑みたい」と成功イメージを思い描いている。

 うね・りょうゆう 1996年3月31日生まれ、読谷村出身。179センチ、79キロの右投げ左打ち。14年にはU19日本代表にも選出され、世界ジュニア選手権で銅メダルを獲得。