民生委員が要支援者70人分の名簿を紛失


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那覇市役所(資料写真)

 那覇市は27日、会見を開き、60代女性の民生委員児童委員が70人分の「避難行動要支援者名簿」を紛失したと発表した。紛失した時期や場所は不明。市民生委員児童委員連合会(民児連)は3カ月に1回、会議で各民生委員が名簿を保管しているか確認している。この民生委員は2018年2月に名簿を渡された当初から会議に持参せず、確認できていなかった。

 市福祉部の宮城寿満子部長と新垣浩副部長は「市も(保管状況を)チェックするというシステムがなかった。全て民児連に任せていたことが紛失につながった」と謝罪した。

 この名簿は災害時に1人で避難することが困難な人の氏名、住所、電話番号、世帯区分(独居、同居など)、支援が必要な理由(高齢者、障がい者など)が記されている。

 市は345人の民生委員に、見守り活動のため4万7675人の名簿を渡していた。

 市が来年1月の名簿更新に向けて回収したところ、この民生委員だけ返却せず、12月13日に「見つからない」と申し出た。市と民児連が本人宅を捜索したが見つからず、27日に県警に遺失届を提出した。

 市と民児連は27日、名簿に記載されていた人々に謝罪した。

 新垣副部長は「今後の管理体制を民児連と協議し(対策を)確認した後に名簿を渡す。個人情報の取り扱いについて民生委員に再度研修を行う」と話した。

 この民生委員は「自宅で紛失した」とする一方、「名簿を外部への訪問の際に持ち出していた」とも話しているという。名簿は民生委員の会議以外への持ち出しは禁じられている。