米軍が沖縄に進攻したのは本土決戦のためだった 軍事拠点の構築、中南部に着目


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 米軍が沖縄を進攻したのは、その後の本土上陸まで見据え、軍事拠点を造るためだった。

 米軍はもともと台湾を攻略し、本土上陸の足がかりとするはずだった。ただ、フィリピンに基地を確保するめどがついたことから、目標を沖縄など南西諸島に定めた。米軍は1944年10月に「45年3月1日までに南西諸島に拠点を置く」と定め、44年10月10日には沖縄本島などを空襲する一方で、地図作成のために本島を写真撮影。45年4月1日の本島上陸に備えた。

 その中で、米軍は本土攻略のための飛行場建設や物資集積場を構築するため、土地が比較的平らな本島中南部に着目。そこに住む民間人を本島北部に収容し、中南部で軍事基地建設を進める方針を立てていた。