西原高、圧勝16強 高岡第一に2-0 春高バレー2回戦 持ち味の「立体的」攻撃


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高岡第一ー西原 強烈なスパイクを打つ西原の池城浩太朗(右)=6日、東京都調布市の武蔵野の森総合スポーツプラザ

 バレーボールの第72回全日本高校選手権(春高バレー)第2日は6日、東京都調布市の武蔵野の森総合スポーツプラザで男女の2回戦が行われ、男子西原は高岡第一(富山)に2―0でストレート勝ちし、2年連続で3回戦進出を果たした。第1セットの出だしはコンビやレシーブにミスがあり、ペースが崩れる部分があったが、第2セットではセンターと左右のウイングをうまく使い分けた攻撃で10点差を付けて圧倒した。7日の3回戦で慶応義塾(神奈川)と対戦する。10年連続出場の西原は次戦に勝てば8年ぶりの8強入り。勝ち上がれば同日の準々決勝で、福井工大福井―清風(大阪)の勝者と対戦する。4強入りすれば、1999年の同校以来となる。

監督支持に全員で対応

 

 終始リードしてストレート勝ちを収めた西原だが、序盤はマークに付けず、フリーでスパイクを決められる場面もあった。第1セットは動きが縮こまったり、アタックで力んでしまったりと、硬さが残っていた。

 それでもレシーブではうまく反応した。守りからリズムをつなぐようにしてリードを保ち、セットを取ると波に乗った。

 第1セットは、セッターからの供給が低めに集まりがちなところもあり、強打できず、逆に中へ攻めてこられる場面もあった。「そこをケアするように」との城間修監督のアドバイス通りに続くセットから全員で対応。修正力の高さも発揮した。

 第2セットはクイックにブロック、サービスエースと3拍子そろって小気味よく加点した。「西原バレー」本来の持ち味が出た。この大会から前衛の左右の動きだけでなく、後衛からのバックアタックも織り交ぜることを特に意識している。その「立体的」な攻撃がこの試合でもうまく発揮された。

 守っては強烈な高岡第一のスパイクに照屋良和や松田蓮、庄島ジェイソン新時、宮平朋宜らのブロックが効果を発揮した。

 次戦の慶応には3年前の春高2回戦で1―2で惜敗している。城間監督は「試合映像を見るなどしてしっかり対策したい」と万全を期す。高岡第一の徹底マークを振り切り、強烈なスパイクを決め続けた主将の池城浩太朗は「先輩たちの分もしっかりとリベンジしたい」と誓った。
 (滝本匠)


【男子】
▽2回戦
西 原
 2―0(25―21,25―15)
高岡第一(富山)