豚コレラ感染、さらに増える可能性も 新たな養豚場、きょう午後にも判明 調査を10キロまで拡大 農水省会合


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農水省で開催された豚コレラの感染拡大を防ぐための会合で報告する江藤拓農相(中央)=10日午前、同省

 沖縄県内での豚コレラ(CSF)の感染を受けた、農林水産省のCSF・ASF防疫対策本部の会合が10日午前、農水省で開かれ、江藤拓農相は「今疑われる案件もあり、あと1時間で大体判明すると思う」と述べ、同日午後にも感染確認がさらに増える可能性に言及した。その上で、ワクチン接種について「知事を先頭によく話をしていただいて、接種プログラム策定も含めて要望があれば、素早く対応したい」と述べた。

 江藤大臣は現在、感染が確認された養豚場から3キロ圏内で行っている調査を、10キロ圏内までに広げる考えを示した。応援で派遣している獣医師の数を50人体制に拡充することや、同省との連絡担当として新たに課長級も派遣するとした。

 11日から3連休となることから「これ以上の感染拡大が発生した場合は(職員の)非常召集をかける場合もある」とし、緊急事態に備える考えも示した。一方、「昨年のうちから変死していたことをご報告いただけなかったことは極めて遺憾だ」とも語った。【琉球新報電子版】