沖縄で新たな豚コレラ感染 2809頭を殺処分へ 3例目を沖縄市で確認 県が午後2時から対策会議


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子
記者団の取材に応じる川満永公農林水産課長ら=10日、沖縄市役所

 県農林水産部は10日午後、沖縄市の養豚場の豚から新たに豚コレラの陽性反応が出たと発表した。飼育頭数は2809頭。県は10日午後2時から対策会議を開き、まん延防止策などを協議する。

 沖縄市は10日午前11時半ごろ、市内の養豚場での防疫措置に向けた対策本部を設置した。市によると、午前11時ごろ、県から「市内の1カ所の養豚場で防疫措置を行う」と連絡があり、感染した豚の殺処分などへの協力要請があったという。

 市は対策本部を設置後、HPとLINEで「1月10日に沖縄市内の農場において豚コレラが確認された。まん延予防のため、豚舎周辺への立ち入りを控えてほしい」と公表した。対策本部では県と協力しながら全庁的に取り組むことを確認。川満永公農林水産課長は「まん延防止のために県と連携し、感染拡大を最低限にとどめたい」と話した。

 市には、9日までに県から埋却地の選定をするよう連絡があった。市は市内と市外の候補地を複数カ所を提案する予定だ。

 うるま市内では8日に豚コレラの発生が確認されており、感染した豚を含む1813頭の殺処分と埋却が進められている。近隣地域への被害拡大が明らかになったことで、家畜検査の対象地域が拡大する可能性もある。【琉球新報電子版】