至高の芸 中村一雄氏人間国宝認定で祝賀公演


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琉球古典音楽独唱「ぢゃんな節」を歌う中村一雄氏=20日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター劇場棟(喜瀨守昭撮影)

 琉球銀行プレゼンツ・中村一雄人間国宝認定祝賀公演「至芸」(琉球新報社主催、沖縄芸能連盟・琉球古典音楽野村流伝統音楽協会共催、琉球銀行特別協賛)が20日、沖縄県宜野湾市の沖縄コンベンションセンター劇場棟であった。昨年、国指定重要無形文化財「琉球古典音楽」(各個認定)保持者=人間国宝=に認定された中村一雄氏と、同じく人間国宝の照喜名朝一氏、城間德太郎氏、宮城能鳳氏、西江喜春氏、比嘉聰氏らが共演。約1300人の観客が至高の芸に喝采を送った。

 祝賀公演は、琉球古典音楽斉唱で華々しく幕を開けると、人間国宝6氏が共演した「前の浜」をはじめ21演目の歌や踊りが披露された。

 最後は「歌で繋ぐ『松竹梅鶴亀』」と題して人間国宝3氏が歌い継ぎ、中村氏の「鶴亀節」で幕を下ろした。

 芸道を支えてくれた人々への感謝をつづった歌詞で「ぢゃんな節」を独唱した中村氏は「今日を境に初心に戻って、自己研さんに励みたい」と力を込めた。