冬季国体、32人挑む 沖縄県選手団結団式


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
国民体育大会冬季大会に向け意気込むアイスホッケーとスキーの県選手団 =20日、那覇市の県体協スポーツ会館

 29日に開幕し、青森県と富山県で順次開かれる第75回国民体育大会冬季大会に出場する沖縄県選手団(団長・瑞慶覧長行県体育協会副会長)の結団式が20日、那覇市の県体協スポーツ会館で行われた。役員を含め、アイスホッケーとスキーの2競技に総勢32人で臨む。選手を代表してアイスホッケー成年男子の儀間浩貴が「県民に勇気と感動を与えるため、全身全霊で頑張っていきたい」と力強く決意表明した。

 「氷都新時代!八戸国体」(青森県、29~2月2日)のアイスホッケー(成年男子)には監督・選手17人、「とやまなんと国体2020」(富山県、2月16~19日)のスキー(成年男子、同女子、少年女子)には監督・選手9人が参加。2競技の役員は計6人が務める。

 県体協の佐久本嗣男理事長は「体調管理に万全を期し、悔いのない大会にしてほしい」と激励した。

「頑張らないと」 気合入れる旗手の佐長

瑞慶覧長行団長から団旗を受け取る佐長晃選手=20日、那覇市の県体協スポーツ会館

 スキー競技のジャイアントスラロームに挑む成年男子の佐長晃(アキラプラン)が、自身3回目の国体出場で初めて、旗手を務める。瑞慶覧長行団長から団旗を受け取り「頑張らないと、と身が引き締まった」と気合を入れた。

 北海道出身の45歳。2歳でスキーを始め、楽しみながら技を磨いてきた。16年前に仕事の関係で沖縄に移住した後も、砂浜で走って下半身を鍛え、帰省時には雪山で鍛錬を積んだ。

 山の斜面に旗を立て、その間を滑降しながら速さを競うジャイアントスラロームは、高いバランス力や一瞬の判断力が求められる。危険とも隣り合わせだ。佐長は「まずは楽しんで、けががないように。(順位は)真ん中くらいには入りたい」と展望した。

<選手団名簿>

【アイスホッケー】
▽本部役員 団長・瑞慶覧長行(県体育協会副会長)、総監督・渡嘉敷通之(同専務理事)、総務・前原次男(同事業課長)
▽成年男子 監督・三沢悟(エナジックサザンヒルアイスアリーナ)、上原士門(ANAウィングス)、河合賢太(カワイコーポレーション)、新里大(スポーツデポ)、儀間大知(沖縄エネテック)、上地土筆(琉球大)、アンダーソン・トーマス(PWC税理士)、滝田丈(琉球ブリッジ)、大城麻里央(沖縄クラブ)、レッドベター・タクミ(同)、三田義仁(同)、新垣雄基(獨協大)、屋良景悟(四天王寺大)、千葉航太(沖縄クラブ)、儀間浩貴(エナジックサザンヒルアイスアリーナ)、宝賀晴和(沖縄製粉)、松田小弥太(琉球大)

【スキー】
▽本部役員 団長・喜納武信(県体育協会副会長)、総務・親富祖ちか(同事務局長)、総務・定歳里菜(同事業課主事)
▽成年男子 監督・小原俊之(KPGホテル&リゾート)、宮里実幸(中部徳洲会)、宮里貴史(西原中教諭)、佐長晃(アキラプラン)、牧野敏明(沖縄建設技研)、菅野亮(アンダーバー)
▽同女子 玉那覇直子(エルムテクノロジー)、田中麻乃(フリーフロート)
▽少年女子 遠藤里咲(札幌SSプロダクツ)