【本部】第41回海洋博公園全国トリムマラソン大会(主催・国営沖縄記念公園事務所、同大会実行委員会、共催・本部町、沖縄美ら島財団、琉球新報社)が海洋博公園(本部町)を主会場に開かれた19日、地元の北部地区の子どもたちも海風を浴びながら元気にコースを駆け抜けた。レース後の会場では、達成感に満ちた笑顔が弾けた。
19日の第41回海洋博公園全国トリムマラソン大会では、3月で定年退職する本部町立瀬底小学校の校長、座間味靖さん(60)=今帰仁村=をサプライズで激励しようと、瀬底小や伊是名村立伊是名小で共に勤務した教職員十数人が「お疲れさまでした」と記した横断幕を掲げて共にゴールした。座間味さんは見守った仲間に感謝し「約30年の教職員生活は3月で終わるが、これからも走り続けたい」と前を見詰めた。
健康・体力づくりの一環として、座間味さんは朝のスロージョギングを10年ほど前から勤務校で実践し、職場の教員や児童らと取り組んできた。スロージョギングは隣の人と会話ができる速度の走法。無理をせずに走ることを楽しめるとして、福岡大学の故・田中宏暁名誉教授が提唱した。
伊是名小勤務で一緒だった登川美也子さん(33)らが今回のサプライズを発案した。運動が苦手だった登川さんも、伊是名小でスロージョギングと出合い、その楽しさを知った。海洋博トリムを走り終えた後、「伊平屋ムーンライトマラソンにも4大会連続で参加している。(座間味さんと)共に走る関係が今後も続いてほしい」と語った。
座間味さんも海洋博トリムには10回ほど出場している。会場では走る瀬底小の児童らも見掛けた。座間味さんは「仲間とゆんたくしながら、これからも自分のペースで楽しく走り続けたい」と笑顔を見せた。