社会

春節到来、新型肺炎に県民から不安もれる 専門家「冷静に対策徹底を」

春節の連休を迎え、沖縄を訪れる中国や台湾からの観光客ら=24日午後、那覇空港

 中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスの感染による肺炎が拡大を続ける中、春節(旧正月)に伴う大型連休で中国からの観光客が24日、県内にも多く訪れた。中国人観光客は早期終息に期待を込め、県民には感染への不安の声が広がる。専門家は「現段階では感染リスクはほとんどないだろう。きちんと対策することが大切だ」と過剰反応を控え、冷静に対応するよう呼び掛けた。県観光振興課も県内の観光関連業者に向けて注意喚起を通知した。

 大型連休は24日から30日まで。24日は那覇国際空港に上海や杭州からの直行便が到着。多くの中国人がマスクを着け、入国手続きを済ませていた。中国からの直行便が増える週末にかけ、さらに多くの中国人観光客の来沖が見込まれる。

 上海から訪れた中国人女性(44)は「思うほど深刻な状況ではない。外出を少なくし、こまめに手洗いし、外出時はマスクするなど対策している」と地元の状況を説明した上で「ただ不安は不安。早く終息してほしい」と話した。

 マスク姿で企画展見学のため県庁を訪れた那覇市の松田有朝さん(80)は「大丈夫と思ってはいるが、飛行機も船も来るので気にはしている」と語った。那覇市で買い物をしていた北谷町の会社員女性(57)は「とても怖い。映画を見に行こうと思ったがやめた。できるだけ人が集まる所には行かないようにしている」と不安げに語った。

 県立南部医療センター・こども医療センター小児感染症内科の張慶哲医師は「まだ国内では2例目。中国からの観光客がいるというだけで騒ぐ必要はない。県内で生活していて発症することは極めて少ないだろう」と指摘。「過剰に怖がらず、手洗いを徹底し発熱やせきの症状がある人はマスクを着けるなど、インフルエンザと同様に日頃から対策をして心配を和らげるようにしてほしい」と話した。

 一方、観光施設などでは警戒が続く。座間味村では客船の船員用防疫マスクと防疫服を船内に設置、座間味島と阿嘉・慶留間島の合計2カ所に隔離場所を設定した。海洋博公園は防護力の高いマスクを用意した。



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