【ハワイ】沖縄連合会 「うかじでーびる」胸に リンさん会長就任


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ハワイ沖縄連合会会長に就任した県系4世のリン・ミヤヒラさん(中央)、次期会長のパトリック・ミヤシロさん(左)、前年会長のジョセリン・イゲさん

 ハワイ沖縄連合会役員就任式とウチナーンチュ・オブ・ザ・イヤー授賞式が18日、ハワイ沖縄会館で開かれた。連合会は50の市町村人会等のクラブで構成される。ウチナーンチュ・オブ・ザ・イヤー賞は、クラブごとに年間を通して最も活躍した会員に送られる。

 式にはデービッド・イゲ知事、ホノルル市のカーク・コードウェル市長、伊藤康一総領事をはじめ連合会会員ら総勢約900人が集まり会場は満員となった。

 今年、連合会会長に就任したのは、西原町(我謝・与那城)にルーツを持つ、県系4世のリン・ミヤヒラさん(38)。リンさんのテーマは「うかじでーびる」。「今年は1世が沖縄からハワイに渡って120年の年になる。この素晴らしいウチナーンチュコミュニティーを築き上げてくれた先祖たちに感謝の気持ちでいっぱいである。このコミュニティーを未来まで続かせるかどうかは私たちにかかっている。みんな一丸となってチバリヨー」と拳を高々と上げて会員に呼び掛けた。

 リンさんの父、故ウェイン・ミヤヒラさんも1990年に連合会会長、その後専務理事を務めている。父娘共に連合会会長を務めるのは初めてである。ウェインさんの当時のテーマは「おかげさまで」。リンさんは、父からバトンタッチされた気持ちで、同じ意味を持つウチナーグチの「うかじでーびる」をテーマとして選んだと述べ、「私はこのコミュニティーに育てられた。精いっぱい恩返しがしたい」と語った。舞台ではリンさんの空手も披露された。

 今年はハワイ移民120周年、ホノルル市那覇市姉妹都市提携60周年、ハワイ州沖縄県姉妹都市提携35周年、ハワイ沖縄センター開館30周年、ハワイ沖縄高校生交換留学生制度30周年のめでたい年だ。連合会は5月に記念式典を計画する。

 新役員は次の通り(敬称略)。

【会長】リン・ミヤヒラ【次期会長】パトリック・ミヤシロ【副会長】デイビッド・ジョーンズ、ナオミ・オオシロ、クリストファー・アゲナ【秘書】テリー・ゴヤ【秘書補佐】サンドラ・ヤナギ【日本語書記】名護千賀子【会計】ノーマン・ナカソネ【会計補佐】コートニー・タカラ【前年会長】ジョセリン・イゲ【顧問】デービット・アラカワ、ジョン・イトムラ、ゲイナー・ミヤシロ、サイラス・タマシロ、トム・ヤマモト、ロイ・アラカキ、ステファニー・カタヤマ、マイルス・ナカソネ

(比嘉具志堅華絵通信員)

ウチナーンチュ・オブ・ザ・イヤーの受賞者ら