米軍無人偵察機をグアムに配備 中国警戒でアジア初 嘉手納基地とも連携


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 【与那嶺路代本紙嘱託記者】米海軍は27日、大型無人偵察機MQ―4Cトライトン2機をグアムに配備したと発表した。アジア太平洋への配備は初めて。中国軍の海洋進出をにらみ、西太平洋地域の監視や偵察活動などを行う。トライトンはP8哨戒機の任務を補完する役割を担っており、今後、嘉手納基地のP8とも連携して活動することが予想される。

 トライトン2機は26日、グアムのアンダーセン基地に到着した。三沢基地や厚木基地を拠点とする第7艦隊第72任務部隊の司令官の指揮下に入る。

 トライトンは空軍の無人偵察機グローバルホークを海軍用に改良したもの。24時間以上の飛行が可能で、翼や電子機器が強化されている。

 海軍は「トライトンの配備により西太平洋地域における監視活動の範囲を広げることができる。P8哨戒機などと連携することで、海洋状況の把握を向上させることができる」と説明している。

 星条旗新聞によると、21年までにさらに2機が追加配備される予定。

 米海軍は13年にP8哨戒機6機を嘉手納基地に配備している。