国内女子プロゴルフのツアー開幕戦、第33回ダイキンオーキッドレディストーナメント本戦への出場権を懸けたアマチュア選手権最終日は28日、南城市の琉球GC(西・東コース6558ヤード、パー72)で決勝ラウンドが行われ、比嘉里緒菜(興南高2年)がトータル148で優勝した。同スコアの荒川怜郁(コザ高3年)がカウントバック方式により2位、3位は最終日にスコアを伸ばした新城莉李亜(ベルビーチ)、4位は島袋ひの(宜野座高3年)だった。上位4人は本選に出場する。また、昨年8月の日本女子学生選手権で優勝した星川ひなの(真志喜中―熊本国府高―日大2年)も主催者推薦で出場する予定。決勝ラウンドには33人が出場した。
◆信念貫き我慢のプレー
「この大会に懸けてきた」と並々ならぬ思いでダイキン選手権に臨んだ比嘉里緒菜(興南高2年)。不調にも「昔から結果は出ると信じてきた」という自身の信念を貫き、4バーディー、2ボギー、1ダブルボギーのイーブンパー72で回り、3位から逆転優勝した。2年連続3度目の本戦出場を決めたが「もっとできたかな」とまだまだ満足していなかった。
立ち上がりは「最近で一番調子が悪かった」。ティーショット、アプローチ、パット全てがかみ合わない。出だしの4ホールまでで4オーバーと苦しんだが、我慢のゴルフを続けた。
潮目が変わったのは8番(パー3)。「感覚を大事にした」第1打はピンそば1メートルにピタリ。この日初めてのバーディーを奪う。後半10番、11番も連続バーディーでスコアを伸ばした。
最終18番(パー5)もピンまで150ヤードの第3打をしっかり寄せ、3メートルのパットを沈めて見せた。
国内外の大会に出場し、結果を残して経験を積む17歳。「あまり成長していない」と謙遜するが、今大会も苦しい勝負を勝ち抜いた。「プロの試合に出られるだけで収穫。この経験を積み重ねていきたい」と語り、トップ選手への階段を駆け上がっていく。
(喜屋武研伍)
ダイキンアマ最終成績
(1)比嘉里緒菜 +4 148(76、72=39、33)
(2)荒川怜郁 148(74、74=37、37)
(3)新城莉李亜 +5 149(79、70=33、37)
(4)島袋ひの +8 152(76、76=38、38)
(5)伊波莉羅 +10 154(79、75=36、39)
(6)宮城柚 154(75、79=37、42)
(7)石原渚裟 +11 155(78、77=41、36)
(8)大内桜 +12 156(80、76=39、37)
(9)仲村姫乃 156(79、77=38、39)
(10)宮城杏 +13 157(78、79=42、37)
(11)砂川翔子 +14 158(81、77=41、36)
(12)賀数心南 +15 159(79、80=42、38)
(13)石原果楓 159(78、81=39、42)
(14)呉屋杏佳 +16 160(83、77=36、41)
(15)比嘉瑞姫 160(79、81=40、41)
(16)玉城愛華 +17 161(84、77=37、40)
(17)伊佐美音 161(81、80=42、38)
(18)上原和 +19 163(83、80=37、43)
(19)小潮川せり +20 164(87、77=39、38)
(20)山根美桜奈 +21 165(87、78=39、39)
(21)玉城豪華 +22 166(87、79=41、38)
(22)森長真理子 166(84、82=43、39)
(23)棚原帆南 166(84、82=42、40)
(24)名嘉千尋 +24 168(87、81=40、41)
(25)比嘉ゆかり 168(85、83=41、42)
(26)與儀小桜 168(83、85=44、41)
(27)喜久山紗弥 +25 169(87、82=43、39)
(28)吉田萌々 169(84、85=41、44)
(29)前里奈々 +26 170(87、83=43、40)
(30)仲与志果林 170(87、83=40、43)
(31)白川ひさ +30 174(86、88=45、43)
(32)塚原茉里香 +31 175(86、89=42、47)
(33)アルキンス安江 +32 176(87、89=46、43)
※スコアがタイの場合は決勝18番からのカウントバック方式で順位決定