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15歳で家出し親元離れ… 自身の経験から児童養護施設の卒園者を支援 ウィリアムズ由衣さん リサイクル店の売上げを全額寄付

児童養護施設の卒園者を支援するためのリサイクルショップ「Oki Hands Oki Hearts」をオープンしたウィリアムズ由衣さん(右)とデヴィン・ウィリアムズさん=北谷町宮城

 【北谷】児童養護施設の卒園者支援を目的にしたリサイクルショップ「Oki Hands Oki Hearts」がこのほど、北谷町宮城にオープンした。店を立ち上げたウィリアムズ由衣さん(36)=宜野湾市=は「子どもたちが羽ばたくきっかけをつくりたい」と語る。売上金の全額を琉球オフィスサービスが行う「児童養護施設卒園者支援」へ寄付している。今後は支援活動の継続のため法人化も予定している。

 児童養護施設では2~18歳の子どもたちがさまざまな事情で親と離れて暮らしている。18歳での卒園後は、経済的な基盤も整わないまま“自立”を求められる。由衣さんは、自身も15歳で家出し、親元を離れた生活を経験してきたことから「年齢制限などで働く場所を見つけることが難しかった」と振り返り、「本当に自立できるまでが支援だと思っている」と強調する。

 約3年前から在沖米軍人で夫のデヴィン・ウィリアムズさん(33)や娘の麗さん(18)とともに米軍キャンプ・フォスター内のフリーマーケットに参加。売上金を寄付していた中で「どこかでお店を開けないか」と店舗を探していたところ、北谷町内で見つかり、昨年9月にオープンした。

 知人や近所の住民、店を訪れた客らから洋服や家具、寄付が次々と集まり「倉庫も店内も物でいっぱい。本当にありがたい」と由衣さん。「売り上げは全額寄付なので、もちろん家賃代は自分たちが負担で、当初は少しナーバスだった」と語る夫のデヴィンさんも「今は全力で支えようという気持ちに変わった。妻を誇りに思うし、娘の麗にも良い経験になっている」と笑う。

 今後は一般財団法人化を予定している。由衣さんは「子どもたちが進学も就職も自由に選べる手助けをしたい。きっかけをつくれるなら、こんなにうれしいことはない」と語り、前を見据えた。

 ショップは、北谷町宮城1―450、午前10時~午後5時。水・日曜祝日定休。



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