沖縄の新テーマパークに30億円 刀社、大和証券の出資受け


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 【東京】本島北部のテーマパーク事業に携わるコンサルティング会社「刀」(東京)の森岡毅CEOと大和証券の荻野明彦専務が30日、東京都の大和証券本社で会見し、大和証券が刀社に140億円出資したと発表した。刀社はそのうち30億円を、北部テーマパーク事業を運営するジャパンエンターテイメント社(那覇市)に出資し、筆頭株主として沖縄でのテーマパーク事業をさらに強力に推し進める体制を整えた。

 森岡氏はジャパン社の本社を那覇市から名護市に早期に移転させる考えを明らかにした。沖縄でのテーマパーク事業をモデルにしたエンターテインメント事業を、アジアを中心に世界で展開し、ライセンス料を日本に呼び込んでくる構図を想定している。

 大和証券が保有する刀社株は3分の1以上2分の1未満で筆頭株主。大和証券は刀社の経営の独立性、独自性は尊重すると説明、荻野専務は「森岡氏によるUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)のV字業績回復の成功事例で、地域の集客施設の新しいブランディングに活用していきたい。地域再生にも資することができる」と出資の意義を語った。森岡氏は「北部への投資が魅力あるものだと世界の投資家へ示すきっかけになる」と話した。

 刀社としては今後5~7年で1兆円規模の企業価値到達を見据えた展開を進めていく。