プロ野球は2月1日に沖縄と宮崎でキャンプインする。12球団が国内で一斉にキャンプインするのは5年ぶり。県内には30日、高津新監督のヤクルトが浦添市、三木新監督の楽天が久米島町、ロッテが石垣市に移動した。県内では日中韓の12球団が予定している。この日、宮崎市にはオリックスが入った。夏に東京五輪開催を控えるシーズンに向け、各球団が本格的なスタートを切る。県内では5年ぶりに国内で動きだす日本ハムや阪神、中日など7球団がスタートする。宮崎県では昨季3年連続で日本一に輝いたソフトバンクと5年ぶりにセ・リーグ優勝を果たした巨人、松坂が復帰してパ・リーグ3連覇を狙う西武や佐々岡新監督を迎えた広島など5球団が始動。今季は東京五輪に合わせて公式戦を中断するため例年より日程が前倒しになっており、オープン戦は2月16日に始まり、公式戦は3月20日にセ、パ両リーグが同時開幕する。
「優勝報告できるように」 中日ドラゴンズ
【北谷】2月1日から始まるプロ野球沖縄キャンプを前に、中日ドラゴンズは30日、一足早く春季キャンプ地となる北谷町に到着した。同球団は1996年以来、毎年同町でキャンプを張り、今年は25回目の節目に当たる。町は同日、同球団の矢野博也社長や県出身の又吉克樹投手、根尾昂選手ら約40人を町役場で出迎える歓迎式を開き、今季の活躍を激励した。キャンプは2月26日まで。
ドラゴンズブルーのはっぴとキャップを身に着け参加した野国昌春町長は「今年はチームの状態が良いと聞いている。北谷で素晴らしいキャンプをし、ぜひ優勝を目指してほしい」とエールを送った。
選手代表であいさつした選手会の京田陽太会長は「優勝して皆さんにご報告できるように、キャンプから一人一人高い意識を持って取り組みたい」と意気込んだ。
町は中日キャンプ25周年を記念して、記念ボードを用意。歓迎式では京田会長とキャプテンの高橋周平選手がサインした。記念ボードは今後、全選手の直筆サインがそろい次第、町役場で一般公開する予定。
「しっかりチームで頑張る」 楽天
【久米島】ことしで16回目のキャンプを迎える東北楽天ゴールデンイーグルスの選手、コーチ、スタッフら131人が30日午後、仙台からのJTAチャーター便で久米島入りした。
久米島空港到着ロビーでは、大田治雄町長をはじめ、同球団協力会、島内の保育園児らが横断幕で出迎え、歓迎した。
大田町長は「今年も限られた時間ではありますが島民一丸となってみなさんを応援して支えていきます。ぜひリーグ制覇と日本一を目指してがんばってください」とあいさつ。
三木肇監督は「シーズンに向けてこの久米島のキャンプはものすごく大切な期間となります。来季には皆さまに良いご報告ができるようにしっかりチームで頑張っていきますので、引き続き1年間、楽天イーグルスをよろしくお願いします」と意気込みを語った。
新人の小深田(大阪ガス)は2年目の辰己と宿舎で同部屋となり、新旧のドラフト1位同士で切磋琢磨(せっさたくま)しながら過ごすことになった。小深田は「プロの投手でどういう投手が多いか聞いていく。いろいろ話していきたい」と笑顔だった。