DeNA神里、1番譲らない 俊足巧打、期待の星


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「トップバッター定着を狙う」と意気込み、プロ3年目のスタートを切った横浜の神里和毅=1日、宜野湾市のアトムホームスタジアム宜野湾

 俊足巧打が売りの横浜DeNAの神里和毅(糸満高―中央大―日本生命)は、3年目に入る。ルーキーイヤーはけがで思うような活躍ができず不完全燃焼となったが、そのうさを晴らすように昨季はリードオフマンを任され、飛躍の一年となった。「(打順が)1番じゃないと逆にへんな感じだった」と振り返り、今季も「ずっと1番でやっていきたい」とスタメンの切り込み役を狙う。

 19年の出場試合数は、初年度の約1・5倍の123試合。119安打で6本塁打の打率2割7分9厘でチーム期待の星として役割を果たした。中日との開幕戦で2点本塁打を放つなど、好調なスタートを切ったが、中盤で失速。「体の細かいずれが蓄積し、気付いた時には大きく崩れた」。技術を重要視するあまり、体の細かな部分のケアが不足した。

 ことしの自主トレは、単なるトレーニングにならないよう「実践につながるトレーニングは何なのかしっかり考えながら取り組んだ」。この日も打撃を中心に取り組み、球場に一番最後まで残り快音を響かせた。常に「安定して打てる打者」を目指している。

 50メートル5秒台という俊足も魅力だ。昨季は成功率6割台だったスチールを「最低でも8割に上げたい」と力強い。

 沖縄のファンから熱視線を浴び「神里頑張れ」と声援も受けた。地元でのキャンプインに「試合で沖縄のファンに良いところを見せたい」と笑顔で誓ったトップバッターの3年目の成長から目が離せない。

(上江洲真梨子)

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 昨年の数字を上回り、チームの躍進に貢献しようと鍛錬の春を迎えた県出身選手の姿を追う。