沖縄芝居 笑いと涙 大琉球浪漫


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一途な妻(右から2人目・伊良波さゆき)の姿や下男下女のやり取りが客席を沸かせた時代歌劇「音楽家の恋」=1日、那覇市泉崎の琉球新報ホール

 「おきなわ文化の祭典 大琉球浪漫シリーズ2019」第3弾「沖縄芝居公演」(琉球新報社主催)が1日、那覇市の琉球新報ホールであった。若手・中堅役者を中心に活動する沖縄芝居研究会(伊良波さゆき代表)が出演し、時代歌劇「音楽家の恋」(伊良波尹吉作)と現代明朗歌劇「美人の妻 情の妻(一名・ポーポーハンシー)」(真境名由康作)を演じた。笑いあり涙ありの舞台に観客は喝采を送った。

 「音楽家の恋」は、音楽の才能に秀でたジュリに入れ揚げる士族の夫を振り向かせようと、音楽を習う妻の姿を描いた作品。「ひじ小節」を歌う場面で観客も一緒に口ずさむなど根強い人気を感じさせた。下男・下女のユーモアあふれるやり取りや大団円を迎える最後に客席が沸いた。

 瑞慶覧幸子さん(72)=南城市=は「さゆきさん演じる士族の妻は、芯の強さを感じさせて素晴らしかった。下男・下女の2人も芸達者で楽しめた」と笑顔を見せた。