PFOS検出で沖縄県が調査地拡大 米軍施設周辺36地点を追加 水質汚染の実態把握へ


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 県内の米軍基地周辺の河川などから高濃度で検出されている有機フッ素化合物の問題を巡り、県環境部は2020年度から全ての米軍提供施設の周辺を対象に実態調査を始める。県によると、これまでの調査は嘉手納基地と普天間飛行場の周辺のみだったが、新たに全米軍施設周辺で36地点増やすことを検討している。

 網羅的に県内の汚染実態を把握したい考え。県内の米軍提供施設は32カ所。一括交付金のソフト交付金を活用し、新規の有機フッ素化合物環境中残留実態調査事業として1005万2千円を計上した。PFOS(ピーフォス)とPFOA(ピーフォア)だけではなく、その他の有機フッ素化合物も対象となるかは不明だ。