沖縄芝居の北村三郎さん死去 82歳 急性心筋梗塞で


社会
この記事を書いた人 問山栄恵
北村三郎

  沖縄芝居役者の北村三郎さん(きたむら・さぶろう、本名 宮城実政=たかみやぎ・じっせい)さんが6日午前8時39分、急性心筋梗塞のため北中城村内の病院で亡くなった。82歳。北谷町出身。

  北村さんは56年にときわ座へ入団した後、翌年には大伸座に移籍。その後本土へ渡り、一時期大路恵美子一座の座員として舞台に立つ。71年には宮城亀郁さんや森田豊一さん、平良進さんらと劇団「潮」を旗揚げし、ウルトラマンの脚本家・金城哲夫さんの作品などを上演した。

  大宜見小太郎さんが座長を務めた大伸座の劇「丘の一本松」では多数出演し、演出も手掛けた。2001年には沖縄芝居の底辺拡大を目指す「北村三郎芝居塾ばん」を立ち上げ、沖縄芝居若手育成や普及、貢献にも尽力した。【琉球新報電子版】