久米島紬(つむぎ)事業協同組合(松元徹理事長)は6日、創立50周年記念事業の一環で製作した、久米島紬を使ったかりゆしウエアを発表した。久米島紬の素材に最先端の縫製技術を組み合わせたほか、県内の衣料メーカーと協力してファッション性を重視したかりゆしウエアに仕上げた。
4月以降の販売を予定しており、久米島紬の普及や振興につなげる。
同組合が製作した久米島紬のかりゆしウエアは「総紬シャツ」と「ビジネスカジュアルシャツ」の2種類。総紬シャツは久米島紬だけで仕立て、精度の高い裁断技術や高強度の縫製技術を用いて完成させた。
ビジネスカジュアルシャツは麻などの生地で、胸ポケットの部分に久米島紬を使っている。今後はイベントなどを通じて消費者の意見を集約し、改良を加えて商品とし販売する。
松元理事長は「小さな島の工芸品だが、全国に誇れる絹織物だ。創立50周年の記念すべき時期にかりゆしウエアを開発した。未来へ伝承するため今後も多くの取り組みを進める」と語った。
価格は「総紬シャツ」は15~20万円程度、「ビジネスカジュアルシャツ」は1万5千~2万円程度を想定している。