日ハム・上原健太「通過点にいる」 スタミナ強化着実に


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
自主練習で軽めに投げ込み調整する日ハムの上原健太=12日、名護市のタピックスタジアム名護

 日本ハム5年目の上原健太(あげな中―広島・広陵高―明治大出)。ドラフト1位で入団し、年ごとに登板数を増やして昨季は13試合に出場した。防御率は5・56と振るわなかったが「昨シーズンは感覚自体はよかった。通過点にいる。不安はない」と着実にステップアップしている。

 12日の練習では、午前は力強く73球を投げ込み、午後の自主練習は確認するように約50球をゆったりと投げた。自主練では木田優夫投手コーチから指導を受け、肩周りに負担の掛からないフォームを一球一球染み込ませるように、明確な意図を持って取り組んでいた。

 昨季の投球について「きれいな打ちやすい球を投げていた」ことで成績につながらなかったと分析。「勝ち星を挙げる選手は球の使い分けができる」と自主練ではほとんどがゾーンぎりぎりに外すボール球や変化球を試していた。

 これまではキャンプ中に意気込んで開幕後に疲労が出てしまうことがあった。オフシーズンには1日8食で体重を6キロ増やし、シーズン通して戦い続けるためのスタミナ強化を図った。キャンプ中も調子を上げ過ぎないようにするつもりだという。「オープン戦が近づいた時にしっかり臨みたい」と表情は穏やかだ。

 7月には沖縄での公式戦もある。「まだシーズン通して1軍で投げてはいない。まずはそこをクリアする」と壁を越えていく。 

(古川峻)