大城卓三 伝統の背番号を背負い始まるシーズン 「試合で結果残す」〈球春2020年県勢キャンプ・巨人〉


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沖縄での2次キャンプがスタートし、正捕手奪取へアピールする那覇市出身の大城卓三選手=15日、那覇市の沖縄セルラースタジアム那覇(大城直也撮影)

 昨季は捕手と一塁手として109試合に登板した巨人の大城卓三(首里中―東海大相模高―東海大―NTT西日本)は「(コーチ陣に)どんどんアピールしていかないと」と鼻息を荒くしている。昨季は5年ぶりにリーグ制覇を果たしたが、日本シリーズのタイトル奪還は果たせず「うれしさもあった一方、悔しさも残ったシーズンだった」とリーグ連覇、日本一奪還に向け闘志を燃やす。

 キャンプ第2クールで行われた紅白戦は、4番・捕手で出場し、2試合連続の“猛打賞”の活躍で好調ぶりをアピールした。熾烈(しれつ)な正捕手争いも待ち受けるが「素晴らしい先輩がたくさんいるのでアピールするしかない。(試合に)出られるなら(どちらでも)」と昨季のように両ポジション兼務での起用も念頭に「(試合に)出て結果を残すことが大きい」と実戦で結果を積み重ねるつもりだ。

 昨年末には、中畑清OB会長や高橋由伸前監督ら強打者が付けた、背番号24への変更が発表された。昨季は長打率3割8分8厘の好成績を残した大城に、チームの期待もうかがえる。現役引退した阿部慎之助・2軍監督の後継を望む声もある。伝統の背番号を背負い始まるシーズンに「先輩方に早く追いつき、追い越せるようにしたい」と昨季を超える長打率、2桁本塁打を掲げ、新たなシーズンに向かう。
 (上江洲真梨子)