世代超え つなぐ平和 遺骨収集の沖縄県外若者ら 元学徒と対話


世代超え つなぐ平和 遺骨収集の沖縄県外若者ら 元学徒と対話
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 沖縄戦の戦没者遺骨収集ボランティアのメンバーが18日、看護要員として戦場に動員された元白梅学徒隊学徒の中山きくさん(91)、武村豊さん(91)、宮平義子さん(91)の3人と面談した。戦争体験や収集活動の様子について語り合い、平和の尊さをかみしめた。中山さんは「いつもは私たちが戦争体験を語ることが多いが、遺骨収集活動の話を聞けて良かった。これも一つの平和活動だ」と感慨深げに語った。

 県内の壕などで遺骨や遺品を収集する写真家浜田哲二さん(57)、律子さん(55)夫妻と高木乃梨子さん(23)=神奈川県、後藤麻莉亜さん(23)=東京都、斉藤桃子さん(22)=青森県=ら「みらいを紡ぐボランティア」のメンバーが話を聞いた。

「みらいを紡ぐボランティア」のメンバーが白梅学徒隊の元学徒に贈ったガラス玉

 白梅同窓会による「しあわせ募金」は2018年、同団体に寄付金を贈った。メンバーは東風平村(現八重瀬町)富盛の八重瀬岳にあった日本軍山第一野戦病院の壕などで実施した遺骨や遺品収集の活動を紹介し、壕で見つかったガラスの破片で作ったガラス玉のストラップ70個を元学徒らに贈った。

 遺骨の写真を見た武村さんは「手術した手とか足を運んだ。その遺骨かもしれない」と語った。