専門医師が伝えたい新型コロナの感染拡大防止にいま必要なこととは…


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 新型コロナウイルスは、くしゃみやせきなどによる飛沫(ひまつ)感染や、ウイルスが付着した物などを触れた手で口や鼻、目を触って起きる接触感染で広がっているとみられている。県立中部病院感染症内科の成田雅医師は「うつらない、うつさない」という感染防止のため、(1)こまめな手洗い(2)生活習慣の見直し(3)インフルエンザなどのワクチン接種―を提唱する。

 手洗いは、せっけんと流水で「ハッピーバースデートゥーユー」の歌を2回歌うくらいの時間をかけて丁寧に洗う。マスクは一定の予防効果はあるが、マスクの表面を手で触るなど正しく使わないと、かえって危険性を高める。せきがある時に着用する物と考える。

 高血圧の人は、毎日の血圧をチェックし、塩分過多の食事を避ける。糖尿病の人は食事の内容を見直す。日頃の生活習慣の改善が感染後の重症化を防ぐ。

 インフルエンザワクチンや高齢者の肺炎球菌ワクチン接種で、病院に行く機会を減らせる。不要不急の病院利用をなくすことで、院内感染のリスクや救急医療の混乱を防ぐことになる。