<高校入試直前!頑張れ受験生>高1の先輩たちに聞いた 掛けられてうれしかった言葉&感謝していること


この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子

 県立高校の入試まであと少し。琉球新報文化部教育班は、人生初の大きな関門に向かう受験生や保護者に向け、昨年受験した高校1年生へのアンケートを基に励ましの声掛け方法を分析した。

 アンケート調査では沖縄受験ゼミナールに通う県立高校の1年生に協力してもらい、受験生の頃を振り返って「うれしかった」「うれしくなかった」声掛けの言葉と「感謝したサポート」について尋ね、41人の回答が得られた。その結果、最もうれしかった言葉は「大丈夫」、うれしくなかった言葉は「頑張りなさい、勉強しなさい」で、感謝したサポートは「応援して励ましてくれたこと」という結果になった。

 「うれしかった」言葉で最も多かった「大丈夫」の次には「一緒に受かろう、一緒に頑張ろう」が続いた。「大丈夫」という言葉は、保護者や先生から言われただけでなく、友達同士でお互いに掛け合った言葉としても挙げられた。添えられた感想には「もっと頑張ろうと思えた」のほか、「不安な気持ちを和らげてくれた」といった声が寄せられた。

 その他に多かった「信じてるよ」「いつも頑張ってるね」などは、受験生の日頃の努力を認める、うれしい言葉として挙げられた。この声掛けの内容に近い回答としては「自分のペースでいいよ」「自分で決めなさい」なども挙げられ、受験生の自主的な学習態度や自由な意志決定を尊重する言葉が多く選ばれた。

 その一方、「うれしくなかった、言われたくなかった」言葉で最も多かった、保護者や先生による「頑張りなさい、勉強しなさい」については「しつこく言われるといやになる」や「プレッシャーを感じる」などが理由に述べられた。

 同じくプレッシャーを感じる言葉には「期待しているよ」も回答されており、緊張や不安感を抱える子どもたちにとっては、受け取り方に差が出ることが分かった。

 志望校に悩んでいた生徒からは「落ちるよ」「志望校を変えた方がいい」なども、言われたくなかった言葉として多く見られた。
 また受験の時に一番感謝したサポートについて尋ねた質問で最も多かった「応援して励ましてくれたこと」の次には、「食事や体調面のサポート」と並んで「信じてくれたこと」が続いており、声掛けに関する質問と同様に、受験生を励ましながら、自主性を思いやる内容が選ばれた。