首里城の復興を願い21日から3月8日まで開催されているイベント「琉球の華みぐい(華巡り)」の一環として、「伝統芸能公演」(沖縄美ら島財団主催、琉球新報社共催)が22日、那覇市の首里城公園内にある系図座・用物座で始まった。首里城焼失後、城郭内で琉球舞踊が披露されるのは初めて。23、24、29日も開催する。
「華みぐい」は毎年、この時期にあるイベントで歓会門と瑞泉門の間を鮮やかな花々で彩る。琉舞の公演は首里城焼失までは城郭内で定期的に開かれていた。
今回は沖縄芸能連盟の協力で、琉球古典芸能コンクール(琉球新報社主催)の新人賞以上を受賞した各会派の出演者が「本貫花(むとぅぬちばな)」や「四ツ竹」など花にまつわる4演目を華やかに舞った。
玉城流翔節会の玉城節子家元は「出演者にとって感慨深い舞台。今後も継続してほしい」と力を込めた。埼玉県から観光で訪れた永島園子さん(42)は「琉球舞踊を首里城で見ることができてうれしい」と喜んでいた。