新型コロナの感染経路は依然不明 沖縄3人目の80代男性 クルーズ船との接点なく…


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)

 沖縄県内で3例目の新型コロナウイルス(COVID19)の感染者となった豊見城市在住で農業の80代男性について、県は25日、集団感染が確認されたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客や、クルーズ船乗客から感染したタクシー運転手2人との接点は見つかっていないと発表した。80代男性の感染が21日に確認されて4日経過したが、現時点でも感染経路は不明。男性の行動履歴や濃厚接触者数などは「調査中」と述べるにとどまった。一方、24日から25日にかけて実施した8人のウイルス検査は全て陰性だった。

 80代男性について糸数公県保健衛生統括監は報道機関へのブリーフィングで「グラウンドゴルフをしていたという情報は入ってきている」と説明したが、時期やその時の接触者などは保健所から情報が届いていないとした。

 2例目のタクシー運転手の60代男性については、濃厚接触者が妻を含め4人いると追跡調査の結果を明らかにした。2~3例目の感染者は一般外来で病院を受診したことが分かっているが、接触した医療従事者の数や、その後の対応なども依然として情報は入っていないという。

 糸数統括監は、県内にも春節時に感染源の中国湖北省武漢市から旅行者が多く訪れ、人から人への感染があった可能性に触れ、3例目については「二次感染ではないだろうか」との見解を示した。男性が参加したグラウンドゴルフなどで「(感染源となった人との)間に発症していたと思われる人がいなかったか確認している」と話した。

 2例目のタクシー運転手の体調は、熱が下がったが引き続き酸素吸入の措置を実施。3例目の男性は症状は回復しているという。