性の多様性条例、浦添市が来月の提案を断念 パートナーシップ制度など盛り込む 市が説明する理由とは…


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浦添市役所(資料写真)

 【浦添】浦添市が制定を目指す「性の多様性を尊重する社会を実現するための条例」について、市が市議会3月定例会への条例案提出を断念したことが26日、分かった。性の多様性に特化した条例は県内初で、市は同定例会への条例案提出を予定していた。松本哲治市長は「(議会より)先にコメントするのは好ましくない」とし、事実上、取材を拒否している。同市は琉球大法科大学院の協力を得て、LGBTQなど性的少数者のカップルを結婚相当の関係と認めるパートナーシップ制度の導入や、「性的少数者」を理由とする差別を禁じる条例案を作成。昨年10月、パブリックコメント(意見公募)を実施し、11人が計64項目の意見を寄せた。「非常に画期的」「勇気をもらえる」など歓迎する声が大半で、条例化を疑問視する声は1人だけだった。

 市はこれまで、市議会3月定例会に条例案を提出する方針を示していたが、26日に開会した同定例会には提案がなかった。担当課はその理由を「総合的判断」とし、今定例会中の追加提案の予定もないという。