辺野古の軟弱地盤巡り在日米軍のトップが発言したこととは…


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ケビン・シュナイダー在日米軍司令官=2月25日、東京都の日本記者クラブ

 【東京】ケビン・シュナイダー在日米軍司令官=写真=は2月25日、東京都の日本記者クラブで会見し、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設に伴う新基地建設予定地で軟弱地盤が確認されていることについて「日本は地震が多く建築基準も厳しい。関わっているエンジニアの考え方を完全に信頼している。海底の地盤などさまざまな問題に対応できている」と、日本側の設計に信頼を置いていると強調した。一方で「なるべく早く進んでほしいが、たくさんの課題があると認識している」とも述べた。

 その上で辺野古新基地建設計画自体を見直す考えはないかと質問に対し「今の普天間移設計画は日米両国が大変努力して合意したもので、両国は継続して達成していく」と話し、現行計画を推進する姿勢を示した。

 今年は在日米軍の駐留経費負担(思いやり予算)を巡る日米交渉も始まることについて「安保環境は変化し続けている。現状の備えでいいのか、目的にかなっているのか、ありとあらゆる取り決めを見直す必要がある」と述べた。