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報われない愛の行方は… 映画「ダンサーそして私たちは踊った」 7日から桜坂劇場

 阿久悠先輩の歌詞が大好きだ。「雨の慕情」の中の「憎い」と「恋しい」の連続部分なんてたまらない。憎さと恋しさがめぐりめぐった結果「今は恋しい」だなんて。行き場のない、報われない愛を、自分ではどうにもできない主人公が、あえて自分を惨めな方へ陥れる様にグッとくる。

 例えばもし、その舞台が抑圧された環境だったとしよう。行き場のない愛を、ほとばしる感情を、誰にも知られてはいけない、という状況に身を置いたとしたら、人はどうなるだろう。

 かつて、シルクロード交易の中心地として栄えたジョージア。彼らには、絶え間なく他国からの侵略にさらされてきた歴史がある。そのためか、保守的な思想が根強く、主人公・メラブが幼少期から続けてきたダンスにも、その思想が反映されている。

 物語は、メラブの所属する舞踊団に、怪し気な魅力を放つ男性ダンサー・イラクリがやってきたところから始まる。メラブにとって、イラクリはライバルのはずだった。しかしその感情が、次第に淡い恋心に変化していく。
 (桜坂劇場・下地久美子)



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