花を片手に性暴力の撲滅を訴えるフラワーデモキャラバンin沖縄が8日午前9時30分、名護市役所前でスタートした。18人(主催者発表)が参加し、性暴力の被害体験などに耳を傾けるとともに語る場の大切さを共有した。
名護での開催は初めて。幼少期に性被害に遭ったという40代女性は「話してはいけないこと、と親にも話せなかった」と振り返り「痛みに向き合うことは怖くもあるが、考えたり行動することが自分のためだけでなく未来の子どもたちのためにもなると今日感じた」と力を込めた。
子どもの頃、映画館で体を触られた体験を語った60代女性は「フラワーデモの取り組みを知って、自分の奥にしまいこんでいた『嫌だ』という思いに気付いた」と語った。70代女性は「性暴力は私的なこととして闇にほおむられてきた。複雑な思いをどう表現するか難しいが、花に思いを託して語る試みはとてもいいと思う」と話した。
呼び掛け人の宮城朋子さんは「性暴力被害は特別なことではなく地域の中で起きている。参加者の声を通して、みんな誰にも言えなかった思いを安心して話せる場を求めている、と感じた」と話した。【琉球新報電子版】
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