県保護・援護課によると現在、県内にある慰霊塔で管理者不明は60基、管理困難が9基あり、10市4町1村にわたる。海外の管理困難は北マリアナ連邦に2基、フィリピンに3基ある。
4月上旬から慰霊塔が所在する市町村や周辺住民らへ「現状保持」や「移設・集約」「撤去」など、どのような管理の在り方を望むのかなどを聞き取りする。
9日に開催された次年度予算を調査する県議会文教厚生委員会で、事業の実施を説明した同課の宮城和一郎課長は取材に「糸満市摩文仁への集約が可能なのかなど地域の人からヒアリングしたい。ただ民法上の権利の問題など課題もある。地域の意向を踏まえて整理していきたい」と話した。