【浦添】沖縄の結婚式には欠かせない古典舞踊・かぎやで風の曲に合わせた創作舞踊が話題になっている。2月29日、那覇市内で催された披露宴で、浦添市の上地陽史さん(30)が体操器具ラートを操って回転しながら逆さま状態で披露した動画がツイッター上で注目を集める“バズり状態”に。伝統芸能と体操競技の融合で“令和のかぎやで風”が多くの人を楽しませた。
ラートは、輪状の器具に入り回転するなどして技を競う体操競技。
動画は5日朝の時点で700回以上リツイートされ、4万5千回以上再生されている。ぐるぐると回転しながらも背筋がピンと伸び、舞踊の基本姿勢を崩さない。反響からすでにいくつかの披露宴やイベントへの出演が決まっているという。
上地さんは大学時代にラートを始め、19年4月には秋田県で行われた世界大会にエキシビジョンで出場したこともある本格派だ。上地さんは「ネット上の反響に驚いている」と振り返り、今後は「さまざまな演技をさまざまな場所で披露していきたい」と目標を掲げる。
同日に上地さんの「ラートかぎやで風」を見た宮里浩喜さん(33)=西原町=は、自身の結婚式でも演技してもらおうと決めた。「あんなに盛り上がったかぎやで風は初めてだ」と話した。(長濱良起通信員)