名護市辺野古の新基地建設に向けて防衛省が設置した技術検討会が軟弱地盤の評価方法について追認する見解を示したことを受け、検討会に質問書を出していた沖縄辺野古調査団の立石雅昭代表(新潟大名誉教授)は11日、「結論ありきで、科学的・技術的に議論する姿勢がうかがえない」と批判した。技術検討会が質問書の個々の質問には答えないとの姿勢を見せていることには「科学的・技術的にこれほど疑義が上がっているのに、なぜ答えないのか」と疑問を呈した。
政府が10日に追加のボーリング調査は必要ないという答弁書を閣議決定したことについては「順序が逆だ。技術検討会での議論が先になければならない」と指摘。「技術検討会が防衛省の意向に沿って動いている証しだ。科学的審議がおろそかにされている。本末転倒だ」と述べた。