軟弱地盤のデータ取り扱いは「重大な疑義」 玉城知事、防衛局の対応を注視


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定例会見に臨む玉城デニー知事=13日午前、県庁

 米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設予定海域に広がる軟弱地盤について、玉城デニー知事は13日の会見で「沖縄防衛局のデータの取り扱いについては重大な疑義がある」と批判した。詳細を把握していないなどとして具体的な指摘は避けたが「(防衛局の)対応を注視したい」と述べた。

 防衛局が軟弱地盤を推定している方法について、立石雅昭新潟大名誉教授らの沖縄辺野古調査団が防衛局の技術検討会に対して疑義を指摘する質問書を出していることについて記者から見解を問われ答えた。玉城知事は先だって3日、立石氏と県庁で面談している。

 新基地建設に向け防衛局が申請しているサンゴ類の移植許可について県が判断を保留していることは「水産資源の保護培養を図り、その効果を維持する観点から審査した結果、処分にいたっていない。漁業法と水産資源保護法の趣旨に沿う」と説明した。農水省が両法の違反を指摘し、許可処分を行うよう県に指示していることに反論した形だ。