掃除・あいさつ15年継続 中城・津覇小 朝の活動、住民らも参加


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 【中城】2月19日午前7時半すぎ、ほうきやちり取りを手にした小学校高学年生が校門周辺で掃除を始め、たすきや横断幕を掲げた1年生が「おはようございます」と大きな声を出す。地域住民や駐在の警察官も掃除と交通整理に携わる。中城村立津覇小学校(新里美成校長)で学校期間中、毎日見られる光景だ。約15年にわたるボランティア活動となっている。

朝の清掃活動に精を出す中城村立津覇小学校の児童ら=2月19日、同小

 活動は当時、津覇駐在所にいた警察官・福原安宏さんが始めたという。歴代校長の理解を得ながら、PTAや民生委員、児童委員、地域住民、児童生徒、教諭らが加わり、にぎやかな朝となっている。

 花壇にある花のつぼみ取りをしていた新城陽大(ひなた)さん(10)=同小4年=は「毎日、友達と一緒に活動をして楽しい」と笑顔で話す。新里校長は「活動を通して勉強に向かう姿勢が変わるし、遅刻も減る。いい伝統なので、今後もつないでいきたい」と意気込む。

 活動後、児童らは学びやに入り、地域住民ら活動参加者は職員室で地域課題などについて情報交換する。

 約11年にわたり同小児童の見守り活動をしてきた「トトロの会」の宮城まり子会長(53)は「児童と毎日関わり、成長が見られることが醍醐味(だいごみ)だ」と強調した。

 地域と学校が一体となった取り組みは今後も続く。