相次ぐ米軍人の盗難で抗議 沖縄防衛局に北谷町議会、綱紀粛正求める


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 【北谷】米軍人による相次ぐ盗難事件を重くみた北谷町議会の亀谷長久議長らは16日、嘉手納町の沖縄防衛局に竹内芳寿次長を訪ね、抗議するとともに被害者の厳正な処罰や米軍人・軍属の綱紀粛正の徹底を求めた。2月12日に発生したFA18戦闘機の部品落下についても抗議した。

 同町議会基地対策特別委員会の照屋正治委員長は、米軍属による事件の再発防止を目的に始まった「沖縄・地域安全パトロール隊」(通称・青パト)について、通報事案も少なく、発足後も事件が相次いでいることを指摘し「効果がないのではないか」と疑問を呈した。

 竹内次長は「通報の数だけでは判断できない。青パトの姿が見えるだけで抑止力につながっているのではないか」と語り、「(米軍による事件事故は)本来はあってはならないことだ。米側に強く申し入れたい」と強調した。

 抗議後、取材に応じた亀谷議長は「何度要請に訪れても『米側に申し入れる』の繰り返しで、解決策は提示されない。むなしさを感じる」と述べた。

 議員らは外務省沖縄事務所も訪れ、官澤治郎副所長に同様の内容の意見書を手渡した。