「息抜きできそう」 新型コロナの感染者が1カ月確認されていない沖縄 大都市から訪れた国内客の姿も


この記事を書いた人 Avatar photo 米倉 外昭
暖かな日差しの下、草花とたわむれる子どもたち=20日、那覇市の新都心公園(仲村良太撮影)

 拡大が止まらない新型コロナウイルス感染症だが、沖縄県内では新たな感染者が確認されないまま1カ月が過ぎた。3連休初日の20日、暖かな陽気に誘われて各地の公園は家族連れや友人同士の笑顔であふれた。一方、観光地でインバウンドの姿はほとんど見られないが、感染者が増えていないため国内客からは旅先に選ばれている。感染拡大に敏感な大都市から訪れた国内観光客は「マスク姿が少なくて驚いた。息抜きできそう」と楽しんでいた。

 那覇市内の新都心公園ではキャッチボールやバレーボールをして体を動かす人や日光浴を楽しむ人の姿が見られた。滝澤啓二さん(40)=同市=は妻の京奈さん(37)と戯れる敬真ちゃん(4)と恵佳ちゃん(1)を見守っていた。「夜の飲み会もなくなっているので、早くから子どもたちと遊べるのはいいかも」と笑った。

 地元客や県外からの観光客でにぎわいを見せた北谷町美浜。神奈川県から訪れた能登友理さん(30)と加嶋千帆さん(32)は感染拡大が落ち着いていることを理由に、沖縄を旅先に選んだ。感染拡大に敏感になっている都心と比べ「マスク姿が少ないことに驚いた。息抜きができそう」と声をそろえる。ただ大人数のツアーは申し込まず、室内の観光施設は避けるつもりという。能登さんは「この辺でのんびり過ごしたい」と話した。

 名護市の21世紀の森公園。2人の娘と市児童センターの遊具で遊んでいた市内在住の大城さやかさん(38)は「最近は県内での新たな感染者のニュースもなく、今日は天気もいいので外で遊ばせようと思う」と話した。

 本島南部で暮らす大城朋子さん(33)は6歳の息子を連れて与那原町のマリンプラザあがり浜を訪れた。「不要不急の外出は控えるが、出ざるを得ない時もある。今が我慢のしどころだと思う」と話した。