泡盛の輸出目標達成「厳しい」 沖縄担当大臣


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 【東京】衛藤晟一沖縄担当相は17日の閣議後会見で、官民で取り組んでいる「琉球泡盛海外輸出プロジェクト」で、2020年に年間70キロリットルとする輸出目標の達成について「厳しい」との認識を示した。

 その上で、泡盛輸出の増大に向けて「できるだけバックアップしたい」と話した。

 衛藤氏は19年の泡盛輸出量について、現在集計中ながら1~10月に前年同期比38%増加し、年間で40キロリットル程度と見込みを示した。17年の29キロリットルからは増えており「何とか(目標を)実現しようと努力している」と語ったものの、目標達成の難しさもにじませた。

 政府はこのほど、農林水産物・食品の輸出拡大を進める関係閣僚会議で、酒類を含む農水産物・食品の輸出額を2030年に現在の5倍に当たる5兆円とする目標を立てた。

 このうち、琉球泡盛の目標値について衛藤氏は「(琉球泡盛について)個別の目標は決めていない」と述べるにとどめた。