カツ、ステーキ、和テイストで かっぽう山吹(名護市)<うちなー味まーい12>


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小鉢もお膳を彩る「やんばる豚ヒレカツ膳」=14日、名護市大東の「かっぽう山吹」

 名護市中心市街地にほど近い大東区にある「かっぽう山吹」。住宅地の中心にたたずむ同店は地元の人のみならず、外国人客観光客にも知られている。

 ランチメニューは千円前後から。県産の食材を中心に和テイストの定食を提供している。特に人気があるのは「やんばる豚ヒレカツ膳」(税別1500円)。からっと揚がった肉厚の豚が食欲をそそり、膳を彩る小鉢類もやんばる産の野菜中心だ。和風ステーキ膳(同2300円)はもろみソースを使うなど工夫する。オーナーの新里清光さんは「(肉類の料理は)若い人だけでなく、年配の人にも好まれている」と語る。

 個室中心の店内の雰囲気も人気だ。市内で個室中心の飲食店は少なく、商談や家族行事などの場としてのニーズは多い。店内は和の雰囲気を残しながらも、紅型をあしらうなど沖縄の要素も取り入れる。女将の新里江利子さんは「和洋折衷の中に沖縄をあしらい、落ち着いた色合いにしている」と説明する。

 数年前からハラール食やベジタリアン食も要予約で提供するなど、国内外の観光客を意識したメニュー作りにも取り組む。その中でも地元に根ざした店作りは続けるつもりだ。清光さんは「北部で懸命に農業や漁業に取り組む人たちのお手伝いができれば」と意気込んだ。

 営業は午前11時~午後2時と午後5時~午後10時(午後9時半ラストオーダー)。日曜定休。名護市大東1の7の19。(電話)0980(52)2143。
 (塚崎昇平)
(2020年3月23日掲載)

「かっぽう山吹」の新里清光オーナー(左端)と女将の新里江利子さん(左から3人目)ら