サンゴ減少著しく 沖縄・名護大浦湾で調査 辺野古工事が影響か、被度17ポイント減の群集も


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
チリビシミドリイシ群集ではまだ元気なサンゴも残っている=2月24日、名護市の大浦湾

 日本自然保護協会と「ちゅら海を守り、活(い)かす海人の会」が2月、名護市の大浦湾でサンゴの状態を調べるリーフチェックを実施した。湾内4地点でサンゴが海底を覆う割合を示す被度を5年間調査。約20年前の白化現象から回復していたチリビシミドリイシ群集は、当初調査から17・5ポイントの大幅減となる10・6%となった。同協会の安部真理子主任は海の健康度低下を指摘し、市辺野古の新基地建設工事の影響を懸念する。海の様子を写真とデータで紹介する。 (金良孝矢)

新基地建設が進められる辺野古沖の海域
ハマサンゴの丘で見られる巨大なパラオハマサンゴ

5年間でサンゴの被度が大きく低下したチリビシミドリイシ群集のテーブルサンゴなど
以前のリーフチェックで、テーブルサンゴなどが所狭しと覆うチリビシミドリイシ群集=2016年1月16日、名護市の大浦湾