【東京】家族と共にスペインに渡航していた本島中部在住の10代女性が新型コロナウイルスに感染したことに関連し、厚生労働省は23日、検査中に成田空港を離れた一行の行動について「検査自体を拒んだとも解釈できる」と述べ、検疫法に抵触する可能性があるとした。
検査中は強制力のある待機が求められる状況だったとした一方、「実際にどういうやりとりをしていたかは調査中」とし、移動した背景や事情も含めて総合的に判断するとした。
検査中に空港を離れた事例は今回が初めてという。
検査中の待機場所については無償の場所もあるとした一方、ホテルで宿泊する場合や沖縄に帰る際の航空チケット代については自費負担になると説明した。
新たなチケットの取り直しなどで負担が生じることについては「こういうこと(検査)になるのは事前にご存じだと思う」と述べ、現段階で支援策を検討していないとした。
帰国後14日間は外出しないことや公共交通機関を使わないことを求めた案内文への記入もあったという。