新たな感染者は那覇市在住 新型コロナ 23日から発熱 県外で感染の可能性も


この記事を書いた人 問山栄恵
沖縄県内で6人目の新型コロナウイルス感染症患者が出たことを受け、県危機管理対策本部会議を開く玉城デニー知事=26日午後0時0分すぎ、県庁

 沖縄県は26日、那覇市在住の30代男性が新型コロナウイルスに感染していることが判明したと発表した。県内発生は6例目。沖縄で確認された感染者としては7人目となった。30代男性は23日ごろから発熱があり、24日に市内の病院を受診した。肺炎像が認められたため、主治医が保健所に連絡し検査したところ陽性反応が出た。発表した玉城デニー知事は「移入例とみられるが、経路や行動歴は調査中だ」と述べた。患者は感染症指定病院に入院する予定。

 沖縄県は新たな患者発生を受け、26日午後0時半から県危機管理対策本部会議を開き対応を協議した。

 25日から新たに11人を検査していた。残りの10人は全て「陰性」だった。

 沖縄ではこれまで、那覇寄港時に集団感染が確認されているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」の乗客を乗せたタクシー運転手2人と豊見城市の農業男性の計3人の感染を県が確認。3月21日にはスペイン旅行から成田経由で帰国した本島中部在住の10代女性の感染が判明した。同23日にベルギーに渡航歴のある南部保健所管内在住で那覇市のホテルに勤める外国籍の20代男性が、24日に仕事で来県した東京都の40代男性の感染が判明している。【琉球新報電子版】