玉城江梨子 
沖縄県は28日、いずれも那覇市在住の30代女性と20代女性が新型コロナウイルスに感染していることが判明したと発表した。県内発生は7例目と8例目。沖縄で確認された感染者は9人となった。県内で1日に2人の感染者が確認されたのは初めて。
県によると、30代女性は26日に感染が確認された30代男性の濃厚接触者で、男性から罹患（りかん）したとみられる。20代女性は学生で、滞在していたニューヨークで感染した「移入例」とみられる。いずれも感染症指定医療機関に入院している。
同日午後1時から開かれた県の感染症対策本部会議で、玉城デニー知事は「（感染者の）濃厚接触者の健康観察を行い、感染拡大防止につとめるとともに、クラスターとよばれる集団感染の発生につながらないよう感染経路の特定等の調査を行う」と述べた。
県によると、30代女性は26日夜から発熱の症状が現れ、27日に感染症指定医療機関を受診し検査で感染が判明した。渡航歴がないことから、感染者からの罹患（りかん）とみられる。20代女性は3月23日に滞在先のニューヨークから帰国し、那覇空港に到着した。24日から頭痛、25日から微熱が出たため、那覇市保健所に相談して26日に帰国者接触者外来を受診し、PCR検査の結果、陽性が確認された。【琉球新報電子版】
