外国人との結婚、離婚、交際トラブルを抱える女性の相談に応じます 沖縄県が4月1日から窓口開設


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 沖縄県は4月1日から、外国人との結婚や離婚、交際トラブルなどを抱える女性の相談に応じる専用電話窓口を県男女共同参画センター「てぃるる」に開設する。県内で暮らす外国人の増加や、昨年4月に北谷町で日本人女性が交際していた米兵の男に殺害された事件を受けて、支援体制を強化する。相談は火曜から土曜の週5日、午前10時~午後5時、無料で受け付ける。

 県女性力・平和推進課によると、外国人労働者の増加に伴い、県内で暮らす外国人と日本人女性との間でのトラブルが増えている。また、北谷町の女性殺害事件では男が交際を巡ってトラブルを起こし、女性が米軍憲兵隊や県警に相談していたことも分かっている。

 県はこれまでも、てぃるるに女性専用の電話相談窓口を設置。年間3千件を超える相談が寄せられ、このうち約150~250件が外国人と日本人女性の間のトラブルについてだった。新たな専用窓口の設置に合わせて、これまで月1回だった弁護士による法律相談も毎週1回に増やす。同課は「誰一人取り残さない社会の実現に向けて取り組む。困っている方は相談してほしい」と呼び掛けている。

 県は今後、米軍人や軍属とのトラブル専門の相談窓口を新設するほか、米軍基地内の支援制度を調査する。国際女性相談(電話)098(880)3402。