「感染拡大を防ぐ行動」と評価された20代女性の行動 米国からの帰国後は自主隔離


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 新たに新型コロナウイルス感染が明らかとなった20代女性は、留学先の米ニューヨークから帰国し23日に那覇空港に到着した後、自宅には戻らず、県内の宿泊施設で自主隔離を続けていた。24日に頭痛の症状が出た後も、病院受診と宿泊施設の移動は家族が運転する自家用車を利用。県によると、家族がリードする形で感染拡大防止に努めていた。

 20代女性は半年ほど滞在していたニューヨークから台湾経由で那覇空港に到着した。台湾は乗り継ぎ地とみられるため、県はニューヨークで感染した可能性が高いとみている。県の発表によると宿泊施設のチェックインなど手続きは家族が代行していたほか、食事も家族が差し入れし、多くの人と接触しないようにしていたという。県は女性や家族の対応について、感染拡大を防ぐ行動だとして評価している。

 感染者の濃厚接触者だった30代女性は、県内で初めて2次感染が確認された事例となった。26日に感染が確認された那覇市の30代男性と複数回にわたり接触している。県はこの30代女性と男性の関係性や職業などを「本人の意向」を理由に公表していない。

 公表しない理由について、県は「原則、個人的な情報は公表しないが、感染拡大防止の観点から(必要に応じて)個別具体的に判断している。(30代女性と男性の)意向で公表していないが、調査している保健所は協力を受けて行動歴を把握している」と説明した。